三日月 歴史 文化

済露山 高蔵寺

行基上人が千日かけ彫り上げた千手千眼観世音菩薩が鎮座する寺。神亀2(725)年、播州佐用郡に虹光に耀き良い香り漂う山があるとの報せを受けた聖武天皇は、行基上人にその調査を命ぜられた。上人は、その山を巡り一心に祈り七日目に白髪の翁が現れ「汝が来るのを待っていた。我が像を刻んで祀らば人々に利益を与えん」と告げ千手観音にその姿を変えた。それから千日かけて彫り上げたのが本尊の千手観音と云われている。古くから朝廷や歴代領主に庇護され、後醍醐天皇は元弘の乱で隠岐に配流された際に立ち寄り、再起の戦勝祈願を行った。江戸時代には三日月藩主・森家の菩提寺となり、霊廟や三重塔が建てられるなど隆盛した。播磨西国三十三箇所10番札所。西日本播磨美作七福神のひとつ。

【境内の池に伝わる竜神伝説】

元禄年間に寺を再建した仁可上人が、仁和寺の法会に参り必要な寺の印鑑を忘れ困り果てた折、龍の使いが届けてくれたという伝説。昭和期に池の整備をした際、掘り起こした千年杉の木の根が龍の姿のそっくりだったので住職は「やはり池には龍が住んでいた」と確信。木の根は客殿の床の間に大切に飾られている。

Detail詳細情報

住所
〒679-5132
兵庫県佐用郡佐用町下本郷17
アクセス情報
◆お車でお越しの場合
中国自動車道「佐用IC」から20分
播磨自動車道「播磨新宮IC」から15分
◆公共交通機関でお越しの場合
JR姫新線「三日月駅」下車 徒歩25分
電話番号
0790-79-2129
関連URL
http://34cho.com/kankou/kouzouji/

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